大興奮の一日

こんばんは。

 

今日は朝から大興奮でした。

顕微鏡を覗こうと思って、顕微鏡のある窓の方に立ち寄ると…

なんと!!!!目の前にクジラがいるではありませんか!!!!

もう、今まで遠くに波しぶきを立てていたクジラと同じとは思えないほどの大きさ。

船が持ち上げられてしまうのではないかという大きさ。

 

クジラをより近くで見たいと思い、外へ出るとなんとペンギンの群れが!!!

ヒゲペンギンが空へ飛んでいきそうな勢いで水中から跳ね上がっているのです。

360°辺りを見回しても陸はありません。

このヒゲペンギンたちは、どこから来たのでしょうか。

そうヒゲペンギンたちに問いかけると、遥か遠くから泳いで来たんだよ。

と言いながら餌を採りに水中へ潜っていきます。

よっぽど遠くから来てお腹が空いているんでしょう。

何度も何度も水中へ餌を採りに潜ります。

お腹いっぱいなまんまるヒゲペンギンたちと会話を終わらせ、横を見ると

クジラが目の前に!!!!

潮を吹いたり、尾を水面に当てつけたり、大サービスしてくれます。

 

もう、大満足な一日だと思って時計を見るとまだ午前11時。

一日の体力をペンギンとクジラで使い果たしてしまいました。

 

夕方になり、久しぶりに太陽が出ていて夕日が見れるということで

デッキへ上がると、雲の隙間から橙色の光が抜け、揺れる水面を照らしています。

同じ地球でもこんなに美しい景色が見れるのかと黄昏ていると、

数分後には猛吹雪。南極の恐ろしさ、自然の移り変わりを感じました。

 

そして猛吹雪に興奮していると、またまた目の前にクジラが!!!!

次は水面上へ顔を出し、ダイブをして去っていきました。

ダイブの瞬間の写真が撮れず、落ち込んでいると、Fabricioから

心に焼き付けておくのがいいよ。と言われました。

カメラを持ってしまうとどうしても良い写真を撮りたいということに気がいってしまいます。しかし、本当に感動した景色や出来事は写真におさめなくても心に残るものです。それは、高一の時に行った小笠原諸島の山の上からの海の景色で思い知らされました。そんなことすら忘れていたのか。そんなことを思い出させてくれる南極海

 

今日は、南極海の自然の豊かさと厳しさ、そしてそこからいろんなことを考えさせられる一日でした。